西嶋　俊親 （絵画 ／委員）
Toshichika Nishijima
1928 〜
千葉
1957　第11回二紀展に初入選
1975　第29回二紀展委員推挙
1965〜66　滞仏、ソシエテ・ド・アーチスト（入選、銅賞、銀賞）
1982　第36回二紀展菊華賞受賞
1989　第43回二紀展黒田賞受賞
1990　二紀会理事に就任
2000　第54回二紀展栗原賞受賞

「古都草莽」（ＴＯＬＥＤＯ）　150Ｆ（181.8×227.3）　油絵
丘陵の下を流れる濃い色のタホ川が、ぐるりと三方を圍む花嵐岩質の台地にトレドがある。その対岸に立って彼方の丘陵や、ひろがってゆく草原をみていると、風にのって語りかけてくる声が私の耳に響いてくる。のびやかな草のそよぎのようでもあり、永い歳月を経た大地の吐息のようでもある。そこにこめられている何かを表現したくて描きはじめたのだが、自分の感情にフィットするものに仕上げるのは、なかなか難しいものだった。